『アオハライド』を見て泣いた。

こういう恋とか友情を描いた青臭い物語が大好き。

つまり「青春」と呼ばれるジャンル。


男の子も女の子も不器用で、恋愛に不慣れ。

同時に友情なんて照れ臭くて、

熱くなることを恥ずかしがっている。


そこに風穴を開ける、ちょっとおどけた男子。

じつは誰よりも傷つきやすいくせに、

親友や、大好きな女の子に対して道化を演じてみせる。


親友は、その友情をわかっているし、

女の子も、恋愛感情に気付いてしまう。


その結果、ふたりはほんとうのキモチに素直になり結ばれる。


泣きながら、無理に笑顔を浮かべて祝福する男の子。


痛い。

痛々しい。

そんなことは自分がいちばんわかっている。

でも好きだから、そうせざるを得ない。


誰に感情移入するかは観るひとによるだろう。


そしてぼくはと云えば、どのキャラクターにも自分を投影してしまう。


永遠片想い温存協会。

いかにもロマンティックでセンチメンタルなぼくにぴったりの団体だ。

女神降臨。

白ワインと、唐揚げふたつの寂しい画像をInsutaguramuにアップ。

読むとはなく、ただ背景ならぬ全景に置いたのは、

図書館で借りた新書2冊。


さやわか『僕たちとアイドルの時代』(星海社新書)

田中秀臣『ご当地アイドルの経済学』(イースト新書)


他にもレンタルで借りた少女漫画を2冊持って来ていて、

読むならそちらだ、今日は。


というより、このブログを書き溜めるためにいるのだけれど。


そんなとき、うしろの席のサラリーマンが退席し、

その片付けに彼女が現れた!


これは声を掛けるしかないでしょう。

いや、掛けないとおかしい。


余談だけれど、

この店は日替わりハンバーグと日替わりステーキのランチがある。

曜日別というわけではないようなので、行かないとわからない。


レジのまえで見た。

いつもなら着席すると、ホール担当が

「本日のランチは」と説明に来る。

しかし今日は来なかった。


だから彼女が近くに来たときに、

すかさず声を掛け、

「今日のランチはどれですか?」

と訊くきっかけができた。


さらに小賢しいぼくは、

「お料理はあとからにしていただけますか?」

などと付け加えてみる。


前述の通りぼくはメインのハンバーグやステーキが食べたいわけではなく、

ビールやワインを飲みながら、

サラダバーやスープバーで時間を潰したいだけなのだから。


蛇足ながらぼくはお米が食べられないので、

ライス抜きで、カレーのみを文字通り飲んでいる。

注文できない!

まだプレ段階とはいえ、

記念すべき第一回がこんなことで良いのだろうか。


さいきん、ほぼ週いちペースで通っているファミリーレストラン。


はじめはランチを頼むと、

サラダ、スープ、ライス&カレーがお替わり自由なので、

休日の午後、だらだら過ごすために利用し始めた。

ハウスワインは、ボトルで980円だしね。


何度目かに気が付いた。


ショートカットの、つまりぼく好みの、

かわいいパートさんが働いている!


今日も扉を開けると、レジから

「いらっしゃいませ。おひとりですか?」

と微笑んでくれた。


とにかくぼくは彼女と話したい。

もちろんそれはビジネスライクなことに過ぎない。


でも、そんなほんの僅かなチャンスも逃したくない。


ほぼ唯一会話できるチャンスは注文をするときだ。


だからぼくは呼出ボタンは押さない。

誰が現れるかわからないから。


彼女が近くに来たときに、

わざわざ「すみません」と声を掛ける。


今日もそうだ。


メニューをぱらぱらめくったりして待っているのに、彼女は現れない。


そこを見兼ねたのか、もうひとりのパートさんがやって来る。


白ワインのボトルと、クーポンで唐揚げを頼む。


虚しくて寂しくて、

こんなことを書き始めたらついに!



【つづく】