注文できない!

まだプレ段階とはいえ、

記念すべき第一回がこんなことで良いのだろうか。


さいきん、ほぼ週いちペースで通っているファミリーレストラン。


はじめはランチを頼むと、

サラダ、スープ、ライス&カレーがお替わり自由なので、

休日の午後、だらだら過ごすために利用し始めた。

ハウスワインは、ボトルで980円だしね。


何度目かに気が付いた。


ショートカットの、つまりぼく好みの、

かわいいパートさんが働いている!


今日も扉を開けると、レジから

「いらっしゃいませ。おひとりですか?」

と微笑んでくれた。


とにかくぼくは彼女と話したい。

もちろんそれはビジネスライクなことに過ぎない。


でも、そんなほんの僅かなチャンスも逃したくない。


ほぼ唯一会話できるチャンスは注文をするときだ。


だからぼくは呼出ボタンは押さない。

誰が現れるかわからないから。


彼女が近くに来たときに、

わざわざ「すみません」と声を掛ける。


今日もそうだ。


メニューをぱらぱらめくったりして待っているのに、彼女は現れない。


そこを見兼ねたのか、もうひとりのパートさんがやって来る。


白ワインのボトルと、クーポンで唐揚げを頼む。


虚しくて寂しくて、

こんなことを書き始めたらついに!



【つづく】